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のにおどろく。同時のしかもせまい社会の中で……。夜、講演会あり。島

の現状につきはなす。

*昭和35年8月6日(土)晴

毎日晴がよくつづく。朝、お宮へまいって

多田さんから棟札を見せてもらい、まつりのはなしをきく。午后、役場へ

漁民の人に来てもらってはなしをきく。夜は夕はんがすんでから懇親会。
NHKの録音ひどく邪魔になるので怒を爆発させる。うたやはなしをひき
出すのに苦心する。しかし終頃はすこし調子づいて来る。

*昭和35年8月7日(日)晴

あつい日。しかしよくないでいる。支度を

して役場へあいさつにいき、

9時半出帆の船にのる。12時まえ、萩着。東

萩からバス。小郡へ出てさらに山口へいく。(以下略)

昭和36年度

8月31日~9月6日

*昭和36年8月31日(木)晴。

〔萩大島から〕便船をかりて越ヶ浜に出て、

そこまで市役所の車に迎えに来てもらって郷土博物館へいく。昼食をすま

して浜崎へ出、見島調査の一行とおちあう。今年は新聞記者もあまり来て

おらず、海もないでいる。

3時半見島着。宿へおちついて、支所の打合せ

会にゆく。今年は漁村調査。

*昭和36年9月1日(金)晴

朝、漁協へいって資料を見せてもらい、宿

へかえってうつす。

1日かゝる。暑い日である。漁協はいそがしそうで、

漁民がやっては来るがおちついてはなしをきくことができぬ。

*昭和36年9月2日(土)晴

朝のうち見島をまわって見ることにして船

をしたててもらう。脇氏も同行。ゆっくりと船をはしらせるので実にあつ

い。しかし島の様子をよく知ることができる。

1周してかえってから、午

后中村清次郎翁のはなしをきく。昨年もきいたのだが、向いあってきいて

見ると実によい話者でいろいろのことがわかって来る。夜、農協ではなし

てくれというのではなす。

*昭和36年9月3日(日)

漁協へいって見る。ここには休みはない。来

る人をまっていてはなしをきこうと思ったが思うほどきけない。やはり人

をきめてはなしをきいた方がよい。専務がしばらく相手をしてくれたので

ザッとしたことはわかる。夜はできるだけ早くねることにして、ききとり