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みいくさ
に父を
さ
ゝげて一
とせを
む
かへし子
等を見
れ
ばかなし
き
国安
の
一周忌
に
参
りて
朝夕にう
たひし
軍
歌口ずさ
みわれ
に
かへりて
心みだ
る
ゝ
ほのかな
る匂い
に
あゆみと
どむれ
ば
夜目にも
白く藤
の
花さく
麦刈れば
春菊の
花
一本がひ
そかに
黄
色の花を
開けり
亡き義姉
の送り
来
りしダリ
ヤ□大
き
くのびて
つぼみ
つ
けたり
(
登一姉津田
タケは
昭和二二年一月八日
、
山口市内
の
病院
で
死去
。
四七歳
)